英語を聞き流すだけで学習できるか否か。そんな疑問がYouCanListenにもよく寄せられます。そこで、YouCanListenの開発者と統括マネージャーにこの疑問をぶつけてみたところ意見が二つに別れました。それぞれの言い分とは？
執筆：YouCanListen

「聞き流し学習はできない！」ドクター・キノシタの見解

英語が話せるようになりたいと願っている人達に魅力的に響く学習法がある。それは「聞き流すだけで話せるようになる」という発想だ。「努力なしで欲しいものを得る」という気持ちは誰にもあり、英語で苦労している人達はそれが本当なら願ってもないメソードだと思うだろう。しかしこの安易な発想がいかに誤っていて、どれだけ多くの人達を英語習得から遠ざけてしまうかということは、英語漬けの生活をしている多くの人達の現状を見れば明白である。

　　英語漬けになれば何の努力もしないでいとも簡単にことばを習得できるのは９才以下のこどもに限られている。全世界の全ての人は、何の苦労も努力もせずに母国語を習得する。それは母国語は必ず幼少期に習得するからである。それ以降、特に１３才以降は、英語漬けになるだけでは外国語を習得することはできない。

　　アメリカのような英語圏に何年間も住んでいても、英語を思うように話せない日本人が大勢いる。彼等は聞き流すどころか、毎日英語漬けになっている。しかも遥かに多くの時間を使って意識的に英語を聞いている。英語がわからなければ生きて行けないからである。朝から晩までどこに行っても英語しか聞こえて来ない。新聞を見ても、テレビをつけても全て英語だ。それでも上手に話せるようにならない人が実に多い。もし彼らに「聞き流すだけで英語が話せようになる」と言ったらどう思うだろうか？答は明白で、「冗談」以外の何ものでもない。もし聞き流すだけで話せるようになるなら、英語圏に住んでいる人達は例外なく英語がうまくなるはずである。

　　英語が話せるようになるには「３大要素の一体化」が必要となる。３大要素とは「思い」と「言い方（単語の並べ方）」と「音声化」である。又一体化とはそれら３大要素が瞬時にあるいは同時に起こることを意味する。英会話の学習はそれら３要素の脳内での合体作業そのものであるので、その練習をしなければ話せるようにはならないし、合体するまで繰り返し練習すれば必ず英語が話せるようになる。長い間ネイティブスピーカーから学んでいても、あるいは英語圏に住んでいてもなかなか英語が上手に話せるようにならない人が多いのは、彼等の学習に３要素が揃っていないためである。「言い方」に明確な「意味」の付加が行われていない可能性が高いからである。又聞き流すだけの場合は、３大要素のひとつである「音声化」が欠如しているので、突然英語が話せるようになることはあり得ない。


株式会社BLA
YouCanListen
ユーキャンスピーク開発者・代表取締役
「聞き流し学習はできる！」統括マネージャーの見解

英語を聞き流すだけで新しい情報を記憶することができるか？間違いなく答えは「Yes」です。但し、条件があります。結論から言うと「聞き流す」だけで今まで自分が知らなかった情報を記憶することができます。これは夢のような手法だと思われがちですが、からくりはシンプルです。皿洗いをしながらテレビで流れているニュースの内容を聞いたり、何かをしながら周りの会話を聞くことーこれらは情報を「聞き流し」ながら脳にインプットしている状態に他なりません。

株式会社BLA
YouCanListen
統括マネージャー
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